2023.08.17
物流業務を効率化したい企業や、EC運営を始める企業にとって、とても便利なサービスのひとつです。
この記事では、そんな物流アウトソーシングサービスを提供している企業を12社ご紹介します。
いずれの企業も物流のプロであり、豊富な実績を持っているので、
という方は、ぜひ参考にしてください。
目次
物流アウトソーシングとは、物流業務を外部の専門業者に委託することを言います。
物流業務には、入荷・入庫や商品保管、在庫管理、ピッキング、検品・加工、発送などが伴いますが、これらの業務を委託できるのが物流アウトソーシングです。
近年、通信販売の需要が増えたことで、EC事業に乗り出す企業が増加しています。
しかし、物流業務については自社で容易に体制を構築するのが難しく、EC事業者の大きな課題となっています。
そうした企業の物流課題を解決するのが、物流アウトソーシングなのです。
物流アウトソーシングでは、物流に関する業務をすべて委託できます。
以下、物流アウトソーシングで委託できる業務をリストアップしました。
・入荷、入庫、棚入れ
・検品、セット組
・在庫管理
・帳票発行
・ピッキング
・梱包
・出荷
一般的には上記すべての業務に対応していますが、具体的なサービス内容は業者によって変わってきます。
そのため、物流アウトソーシングを利用する際は、自社のニーズや課題を解決してくれるサービスを提供している物流会社を選ぶことが大切です。
物流アウトソーシングにはどのようなメリットがあるのか。
ここでは、物流アウトソーシングのメリットを3つご紹介します。
ひとつずつ見ていきましょう。
人手不足やガソリン価格高騰による物流事業者からの値上げ要請を背景に近年、物流コストは上昇傾向にあります。
そうした状況の中、自社で倉庫を保有し、人を雇い、出荷作業などを行なうことは、事業運営に大きな負担を与えます。
物流アウトソーシングを利用すれば、それらのコストを抑えることができます。結果、物流コストを削減できることにつながります。
また、物流コストを増大させる作業ミスや出荷遅延などのトラブルが発生するリスクも軽減できます。
商品の保管や出荷だけでなく、品質管理や返品対応など、物流業務をすべて物流企業に委託できるので、自社のリソース(人員や時間など)を販売促進活動に費やすことができます。
自社のスタッフを会社のコア業務に集中できるので、事業拡大を実現しやすくなります。
ここも物流アウトソーシング企業の大きなメリットのひとつです。
物流業務は、煩雑で細かい作業が求められるので、ミスが起こることがあります。
たとえば、入力間違いや誤出荷などがあげられますが、こうしたミスは購入者の信頼を損なう原因となります。
しかし、物流のプロに委託すると、そうしたミスを抑制しやすくなり、購入者のイメージ低下につながるリスクを軽減できます。
サービス提供の品質が高くなり、顧客満足度が上がり、CRM(顧客関係管理)が強化されます。
結果、リピート購入につながったり、良い口コミによる新規顧客獲得を実現しやすくなったりします。
EC事業では、メディアやSNSの影響で突然、商品の購入数が増えることがあります。
そうした一時的な需要増は物流業務を圧迫し、物流サービスの品質に影響を及ぼします。
しかし、物流アウトソーシングを利用すれば、倉庫の需要が急増しても混乱することなく、円滑に物流サービスを提供できるようになります。
以上のように、物流アウトソーシングはEC事業者に多くのメリットをもたらします。
しかし、デメリットもありますので、自社のニーズや状況に合わせて慎重に検討することが大切です。 繰り返しになりますが、物流アウトソーシングにはメリットがある一方で、デメリットもあります。 以下、物流アウトソーシングの主なデメリットをご紹介します。 世の中に物流企業は数多くあります。 それだけに選択肢が増えて、現在では自社に最適な物流企業を見つけるのが難しくなっています。これにより、物流企業の選定に多くの時間がかかる傾向にあります。 ここは物流アウトソーシング企業の大きなデメリットのひとつです。 物流アウトソーシングを利用すると、配送に関するトラブルが発生した場合、責任の所在が曖昧になることがあります。 たとえば、商品の破損や紛失、遅配、誤配などの場合、トラブルの原因や責任範囲を明確にする必要がありますが、自社と物流業者の間で契約内容や連絡方法が不十分だったり、証拠が不足していたりすると、責任の所在を特定することが困難になります。 その結果、顧客への対応や補償などでトラブルが拡大する可能性もあります。 責任の所在については、契約時に事前に詳細に決めておく必要があります 。 物流アウトソーシングは、物流の品質を向上させる効果がありますが、自社の物流ノウハウを蓄積していくことはできません。 アウトソーシングを続ける方針であれば問題ありませんが、「いずれは物流部門を立ち上げて、物流業務を自社完結させたい」という目標がある場合は、デメリットとなりえます。 EC事業者にとって最も大切なことは、自社の課題を解決に導いてくれる最適な物流アウトソーシング企業を選ぶことです。 ここでは、自社に最適な物流アウトソーシング企業を選定できることにつながる、業者比較ポイントをご紹介します。 物流倉庫によっては対応できない商材もあります。 そのため、まずは物流企業が自社の商材に対応しているかどうか確認しましょう。 冷凍・冷蔵やギフトラッピングなどの特殊な要件に対応できるか、自社のショッピングモールやカートシステムと連携できるか、オプションやカスタマイズが可能かなどをチェックすることで、自社の商材・ニーズに対応してもらえるかどうかを把握できます。 物流アウトソーシングでは、保管料や出荷料などの基本料金がかかりますが、ほかの対応部分については追加料金がかかることが多いです。 そのため、「何に」「どれくらいの」追加料金がかかるか、といった部分は正確に把握しましょう。 明瞭な料金設定をしている物流企業なら、思わぬところで追加料金がかかることはないので、安心して委託できます。 倉庫の場所は、物流コストに大きく影響します。 一般的に倉庫が都心部にあると土地代が高くなるため、物流コストも膨らみます。 一方で、物流倉庫が地方にある場合、都心部と比べて土地代が安くなるため、物流コストを抑えやすいです。 とはいえ、物流倉庫と配送先の距離が遠すぎると、配送料が増えたり、配送時間がかかったりするリスクもあります。 今や物流管理においてシステムの活用は欠かせません。そうした物流管理システムがきちんと導入されているかどうかもチェックポイントです。 物流管理システムが導入されていれば、在庫管理や発注管理などをオンラインで行なえますし、バーコード管理や棚卸しなどで在庫の正確性を保てます。 また、返品処理などの対応もスムーズに行なえるので、円滑な物流業務を実現できます。 物流企業を選定する際は、費用だけを見るのではなく、自社の商品や規模感も考慮しつつ、自社の課題を明確にし、その課題を解決できる物流企業を候補にあげましょう。 そして、候補にあげた物流企業とは細かく打ち合わせを行ない、自社にぴったりの物流企業を選ぶのがポイントです。 ここからは、おすすめの物流アウトソーシング企業を12社ご紹介します。 <企業一覧> アパレル販売店を中心に、商品の仕入れから決済、ピッキング、配送までをワンストップでサポートするフルフィルメントサービスを展開していますが、その対象はアパレルに限らず、雑貨や化粧品、食品など、さまざまな商品に対応しています。 大手有名モール・ショッピングカートとの連携も可能で、月間100万件程度の出荷代行も対応可能です。ニーズに応じた柔軟な対応力と高いサービスレベルで、ECビジネスの成功を最大限にサポートします。 東京都 固定10万円~(出荷件数、在庫数に準じます) 商品管理から検品、受発注、梱包、発送まで、物流業務に伴う作業をすべて代行してくれます。 また、物流業務だけでなく、LTVを向上させるサービス内容により、クライアントの商品が売れ続ける体制構築に貢献してくれるところもポイントです。 この物流業務の代行に留まらない充実したサービスにより、中小から大手までさまざまな事業規模の企業から高く評価されています。 アートトレーディングなら、あなたの課題も解決に導いてくれるでしょう。 東京都 要問い合わせ 物流のプロフェッショナルとして、商品管理から発送業務まで対応しています。 自社開発のシステムを使い、在庫や出荷状況をいつでも確認できるうえに、配送業者との連携で最適な物流サービスを提供してもらえます。 豊富な実績があるので、あなたの心強い物流パートナーとなってくれるでしょう。 北海道内に1拠点 要問い合わせ 長年の経験と実績に基づき、高い品質のサービスを低価格で提供しています。 EC事業者の物流の課題を解決し、効率化やコストダウンを実現できます。 物流のプロフェッショナルとして、多くのクライアントから信頼を得ている会社です。 東京都内に1拠点 要問い合わせ 物流コストの低減や在庫管理の効率化など、さまざまな取り組みを積極的に実施しています。 さらに、国内外の優れた物流ネットワークを駆使して、商品を迅速かつ安全に配送してくれるところもポイントです。 物流のプロとして最高品質のサービスを提供してくれるので、安心してECビジネスの成長を目指すことができます。 東京都内に3拠点 要問い合わせ 商品管理から配送まで一貫したサポートを提供してくれます。 高い品質基準を持つヤマト運輸のネットワークを利用して、お客様のニーズに応えるサービスを実現しています。 さらに、ヤマトグループの様々なサービスとの連携により、お客様の満足度を高めることができるのも魅力的な特徴です。 全国 要問い合わせ 物流センターが大阪にあり、関西圏はもちろん、関東圏や東北圏など、翌日配送に対応できるエリアが多数あります。 さらに、商品の品質管理や修理、撮影やWEBデザインなど、通販に欠かせない高品質なサービスも提供しています。 特にアパレル分野においては、豊富な経験と実績を持ち、アパレル系の通販サイトの最適なパートナーとなっています。 大阪府内に8拠点 要問い合わせ 最先端のセキュリティシステムや温湿度管理システムを完備しています。 さらに、在庫管理や出荷作業にも高性能なシステムを採用しており、クライアントの多様なニーズに的確に対応しています。 全国55拠点 要問い合わせ 初期費用や固定費用がかからず、1点からでもアウトソーシングできるので、物流コストを抑えたい方に最適です。 さらに、クラウドファンディングや越境EC、D2C発送、FBA発送など、さまざまな物流ニーズにも対応しています。 自社オリジナルの物流管理システムは、shopify/BASE/楽天/ecforceなどの主要なカート・モールとAPI連携し、発送業務を完全に自動化できるので、手間も時間も節約できます。 要問い合わせ DMサイズ:300円 効率的なオーダー処理と迅速な商品発送により、顧客満足度の向上を実現できます。 カスタマイズ可能なソリューションにより、さまざまな業界に適用可能であり、最適な運用方法を提案してくれます。 また、優れた倉庫管理技術とリアルタイムの在庫管理により、正確な在庫情報を保持し、在庫切れのリスクを最小限に抑えることも可能です。 ビジネスの拡大に伴う運用の複雑性を解消し、効率的かつ信頼性の高い物流アウトソーシングを提供してくれます。 要問い合わせ 要問い合わせ 経験豊かな専門スタッフによる効率的なオーダー処理とスムーズな商品発送が特長です。 受発注から梱包、発送まで一貫してサポートしてもらうことが可能で、しかもサービスをカスタマイズすることもできるので、さまざまなニーズに対応してくれます。 最新のシステムを活用した正確な在庫管理で在庫切れリスクを軽減するなど、物流コストの削減も実現可能です。 物流サービスを通じて、EC事業者のビジネスの成長をサポートしてくれます。 大阪府 要問い合わせ 自社倉庫を持ち、商品を安全に保管し、迅速な発送に強みがあります。 梱包や配送方法などのカスタマイズにも対応しているので、物流業務に悩むEC事業者の頼れるパートナーとなってくれます。 また、専任の担当者が常にサポートしてくれるので、トラブルや相談にもスピーディーに対応してもらえるところもポイントです。 秋葉原 要問い合わせ 実は、物流アウトソーシングには大きくわけて2つの種類があります。 ひとつが企業間取引(BtoB)に対応する物流アウトソーシングで、もうひとつが消費者への配送(BtoCまたはDtoC(あるいはD2C))に対応する物流アウトソーシングです。 BtoBの物流アウトソーシングは、主にメーカーの物流業務を請け負い、小売店などに商品を届ける役割を担います。 一方、BtoCなどの物流アウトソーシングでは、小売店やEC事業者の物流業務を請け負い、消費者へ商品を届ける役割を担います。 ひとくちに物流アウトソーシングと言っても、それぞれで対応してもらえる業務内容は変わりますし、物流業者によってどちらのアウトソーシングサービスを提供しているかが異なります。 物流アウトソーシングを検討する際は、事前にそれぞれの違いを把握しておきましょう。 物流業務をアウトソーシングすると、物流に関わるさまざまなコストを削減できます。 物流アウトソーシング企業は、物流の悩みを持つあなたの強力なパートナーになってくれます。 物流課題をお持ちの方は、ぜひ物流アウトソーシングの利用を前向きに考えてみてください。
物流アウトソーシングのデメリット
物流企業の選定が難しい
トラブル時の責任の所在が曖昧になることがある
自社に物流のノウハウが蓄積されない
物流アウトソーシング企業の選び方
自社の商材・ニーズに対応してもらえるか
料金設定が明瞭となっているか
倉庫がどこにあるか
物流管理システムが導入されているか
おすすめの物流アウトソーシング企業12社
株式会社CIN GROUP
アートトレーディング株式会社
株式会社スクロール360
株式会社M・Kロジ
ディーエムソリューションズ株式会社(ウルロジ)
ヤマト運輸株式会社
株式会社トミーズコーポレーション
大友ロジスティクスサービス株式会社
株式会社STOCKCREW
株式会社イー・ロジット
株式会社三協
エスプールロジスティクス株式会社CIN GROUP
拠点
神奈川県
千葉県
埼玉県料金
アートトレーディング株式会社
拠点
埼玉県
大阪府料金
株式会社スクロール360
拠点
茨城県内に1拠点
埼玉県内に1拠点
静岡県内に5拠点
大阪府内に1拠点料金
株式会社M・Kロジ
拠点
千葉県内に2拠点
福岡県内に2拠点料金
ディーエムソリューションズ株式会社(ウルロジ)
拠点
料金
ヤマト運輸株式会社
拠点
料金
株式会社トミーズコーポレーション
拠点
料金
大友ロジスティクスサービス株式会社
拠点
料金
株式会社STOCKCREW
拠点
料金
コンパクトサイズ:590円
60サイズ:590円
※ほか、サイズによって料金が変動
※別途、保管料あり
※オプションあり株式会社イー・ロジット
拠点
料金
株式会社三協
拠点
奈良県料金
エスプールロジスティクス
拠点
品川
平和島
つくば
市川
浦安料金
物流アウトソーシングの種類
まとめ
ALL FOR ONE
ONE FOR ALL
WE RESPECT YOU.